「戦慄カウンセリング」 byしろねこあるじ

郊外の誰も来ないような墓場に
俺と鬼火と提灯小僧の三人きり

真夜中の墓場は
鬼火の淡い明かりと
今にも消えそうな提灯小僧の提灯

怖い

今すぐにでも暗く不気味な墓場から
逃げ出したい

提灯小僧「こんなに可愛い子は他にいないって言ってくれたのに…」
提灯小僧「最近こんなことばっかで、気が滅入っちゃって…」

いつもの爛漫とした声とは真逆で、怒りも悲しみも感じていないような風前の灯火のような声だった

鬼火「ひどい男の人だったんだね」

墓場には三人きり
俺たち以外の気配
誰かが息を殺してこちらを見ているような視線を感じる

あるじ「怖い、怖すぎる」

くそっ
どうして、こんな不気味な場所で、
雰囲気MAXの二人と
お悩み相談をしているんだ

鬼火「やっぱりおかしいです」
あるじ「あっ、ああ、提灯小僧に言い寄った男はおかしいよな」
鬼火「そうじゃなくて…私たち以外の誰かがいるような気がします」
あるじ「!?」
提灯小僧「あたしなんて…」

彼女の声に合わせるように
提灯の明かりが明滅し、
いや、提灯の中に何かが…?

あるじ「すまん、提灯小僧!その提灯借りるぞ」

利器土「潜伏者を発見!
離脱セヨ!
離脱セヨ!」

(利器土と戦闘)

あるじ「その後提灯小僧の調子はどうだ?」
鬼火「おかげさまで憑き物が落ちたみたいに元気になりました
鬼火「前々から提灯小僧ちゃんの妖力が小さくなってきて私一人ではどうにもならないから」
鬼火「恐怖の感情から精気を吸い取り彼女に分け与えていたんですけどそれでも効果が小さくて…」
鬼火「あるじさんが提灯の中に巣食う利器土に気が付いてくれたから」
鬼火「提灯小僧ちゃんが元気になってくれました。ありがとうございます」
あるじ「そうか、元気になってくれてよかった」

って、え?
俺から精気を吸い取っていた?

鬼火(ニコリ)

あるじ「怖い!」